アスファルト乳剤はどんな物質?使用目的や種類・使い方を詳しく紹介
「アスファルト乳剤ってどんな舗装材?」
「使えばアスファルト加熱せずに済むって本当?」
上記の疑問を抱えている方は、この記事をぜひご覧ください。
アスファルトの加熱を不要にしたのは、実はこの舗装材だとあなたは知っていましたか?
この記事ではアスファルト乳剤の特徴や魅力、使用メリットを解説します。
道路を素早く作るのに必要なこの舗装材について詳しく知り、理解を深めましょう。
アスファルト乳剤は道路舗装に必須の舗装材
アスファルト乳剤は道路舗装に必要な舗装材料です。
アスファルトを熱さず常温で使えるようにするには、この舗装材を散布する必要があります。
この舗装材を使えば、材料に熱を与えなくても舗装ができます。
安全性を高めながら道路をアスファルトで固め、耐久性を高められるのです。
アスファルト乳剤の性質を紹介
ここでは、アスファルト乳剤の性質を4つ紹介します。
● 作業用途に応じて使い分けができる
● 水に強く接着性が強い製品がある
● アスファルト加熱が不要になり省エネできる
● 加熱による事故の心配がない
各性質を詳しく解説します。
アスファルト乳剤について、理解を深めたい方は必見です。
1.作業用途に応じて使い分けができる
アスファルト乳剤が道路舗装の工法や工程、作業の状況により使い分けができるさまざまな種類が存在します。
状況に合うものを使えば、以下のような作業効率化が可能です。
● 作業の短時間化
● 養生時間の短縮
● 路盤沈着の強化
さまざまなアスファルト乳剤を使い分け、舗装工事をうまく進めましょう。
2.水に強く接着性が強い製品がある
アスファルト乳剤の中には水に強い製品が多数存在します。
悪天候により雨が降っている時でも、乳剤を使えば作業は中断せずに済むでしょう。
水分に強いアスファルト乳剤にはカオチン系の混合製品が挙げられます。
施工時の天気が予報で雨だと報じられていたら、このタイプの乳剤使用を検討しましょう。
3.アスファルト加熱が不要になり省エネできる
アスファルトは通常機械で加熱行わねばならないため、施工時には電気代などコストが多くかかります。
乳剤を使えば、機械の加熱に使っていたエネルギーを丸ごと節約可能です。
二酸化炭素の排出を抑制できるため、環境破壊に対する対策も期待できるでしょう。
環境にやさしく、かつ効率化した路面舗装をしたい方はぜひ使いましょう。
4.加熱による事故の心配がない
アスファルトを加熱し敷いていた時代には、火災や施工者への引火・火傷の心配がありました。
アスファルトを扱う仕事といえば危険といわれた時代が、かつては存在したのです。
しかし今日ではアスファルト乳剤を使い、これらの問題がすべて解決できるようになりました。
道路工事に従事する方は、火傷などのケガや事故を心配する必要がなくなったのです。
加熱による悪性物質が発生し公害をもたらす心配もないため、アスファルト乳剤による施工は人にやさしいといえるでしょう。
アスファルト乳剤の使い方をシチュエーション別に紹介
アスファルト乳剤の使い方を、以下2つのシチュエーション別に紹介します。
● 人力散布の場合
● 機械散布の場合
この乳剤は機械だけでなく、人力でも路面に散布可能です。
各散布法を、詳しく解説します。
人力散布の場合
機械を使わず、乳剤を人力で撒く事も可能です。
ノズルが付いた乳剤タンクを使い、ハンドバーで塗布を行います。
タンクにはエンジン付きとそうでないものが存在するため、好きなものを使用しましょう。
効率はあまりよくない人力散布ですが、狭いところで乳剤を使いやすい点がメリットです。
狭く機械が入れない場所で舗装をするなら、人力散布もぜひ検討してください。
機械散布の場合
ディストリビュータという専用機械を使い乳剤を撒くのも可能です。
後部に取り付けられたスプレーバーから、路面に乳剤を撒きます。
均一で綺麗にアスファルト乳剤を撒ける上、散布量の調整も楽なのが機械散布のメリットです。
しかし、狭いところや小さな現場では使いにくいデメリットもあります。
アスファルト乳剤のコート活用事例を紹介
アスファルト乳剤の、コート活用事例をここでは紹介します。
紹介する事例は、以下の2つです。
● プライムコート
● タックルコート
各事例をこれから詳しく解説します。
1.プライムコート
プライムコートを敷く際には、路面に天然アスファルト固形炭水化合物を散布します。
この工程の際にアスファルト乳剤を敷くと、上に敷くアスファルト混合物がなじみやすくなるからです。
路盤の表面も安定するため、プライムコートは路盤仕上がり後に施工されるケースが多いです。
綺麗な路面を作るなら、アスファルト乳剤を使ったプライムコート施工を検討しましょう。
2.タックルコート
新しく舗設を敷く際に、アスファルト混合物の層と下層をなじみやすくするのがタックルコートです。
プライムコートが表層に使われるのに対し、タックルコートは下層に施されます。
このコートは下層の接着を促すだけでなく、継ぎ目や構造物をくっつけるためにも使われる傾向にあります。
タックルコート時に乳剤を使う際には、下層に少量だけ使いましょう。
まとめ
路面工事に必要なアスファルトを、熱を加えず加工できるのが乳剤の特徴です。
さまざまな乳剤を使えば、路面工事を素早く快適に進められます。
乳剤を使った工事は熱を使わないため、省エネで作業員の体にも悪影響を与えません。
道路工事の影の立役者、乳剤について理解を深めてはいかがでしょうか?
路面工事のエキスパートへ依頼をしたい方は、ぜひアイズエンターテイメントをご検討ください。
多種多様な機械を使いこなす作業員が、アスファルト道路を美しく生まれ変わらせます。